相続の相談を受けて感じることは、皆様思うことは同じだということです。そのことを少しだけ。
「家族に迷惑をかけたくないから」と、若いうちから終活を始める方が増えているように感じます。しかし、良かれと思って熱心に取り組んだ終活が、実は「法的な効果がなかった」「かえって家族を困らせてしまった」というケースが結構あるように思う。
今回は、終活であるあるのポピュラーな「5つの大きな間違い」をご紹介します。これからの人生を安心して生きていくために、正しい知識を身につけましょう。
終活でやってしまいがちな「5つの間違い」
エンディングノートに遺産分割を書いて満足する
一番多い間違いが、「ノートに誰に何を譲るか書いたから安心」という思い込みです。エンディングノートは家族へのメッセージとしては素晴らしいものですが、法的効力は一切ありません。せっかく書いても、家族の間で遺産トラブルになってしまう。
元気なうちは「まだ早い」と後回しにする
「70代、80代になってから考えればいい」と思っている。 終活で最も恐ろしいのは、認知症などによって「判断能力」が低下することです。意思表示ができなくなると、遺言書の作成はもちろん、実家の売却や銀行口座の管理、各種契約がすべて凍結してしまうというリスクがあります。
家族に相談せず1人で決めてしまう
お墓の購入や葬儀のプランを1人で勝手に決めて契約してしまうケースです。後から遺族が「遠くてお墓参りに行けない」「こんな形の葬儀は聞いていない」と困惑し、せっかくの気遣いがトラブルの種になってしまうことがあります。
身の回りのモノを一気にすべて捨てようとする
「生前整理」と意気込んで、体力を使い果たしたり、大切な思い出の品まで捨てて後悔する方がいます。終活の片付けには想像以上のエネルギーが必要です。まずは「明らかなゴミ」や「1年以上使っていない服」から、少しずつ手をつけるのが正解です。
「デジタル資産」の対策を忘れている
そして現金や不動産は整理していても、目につくのがスマホのパスワード、ネット銀行、月額制のサブスクリプション(動画配信や各趣味など)の契約。これは見落としがちです。死後に月額料金が引き落とされ続け、家族が解約できずに途方に暮れるケースが急増している現状があります。
後悔しない終活のために「行政書士」ができること
終活を「間違い」なく、そして確実に進めるためには、行政書士のサポートが有効です。当事務所では、以下のようなお手伝いをしています。
- 法的効力のある「遺言書」の作成サポート(財産の確実な引き継ぎ)
- 認知症に備える「家族信託」や「成年後見」のご相談(財産凍結の防止)
- 「デジタル遺産」の整理アドバイス(パスワードの保管方法など)
まず「ノートを1冊買うこと」からはじめる
終活は「死の準備」ではなく、「これからの人生を、不安なく生きていくための整理整頓」です。
気力と体力がある「今」だからこそ、できることがあります。まずはノートに、自分の財産や「やりたいこと」を書き出すことから始めてください。
「何から手をつければいいか分からない」「自分の場合は遺言書が必要」等とお悩みの方は、どうぞお気軽に当事務所までご相談ください。あなたの意思を形にするサポートをいたします。
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この記事の監修者 行政書士 髙橋 一夫
2026-7-1

